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ミックス係数とは?「15以下が割安」の根拠と使い方を1記事で理解

ミックス係数(PER×PBR)は割安株を見つける指標。日本株は15以下が割安、22.5超で割高が目安です。本記事では計算式・実例(ヤマダHD7.47/イオン582.69)・優待廃止リスクへの活用までを2026年4月時点のデータで解説します。

(更新: 2026-04-08
ミックス係数PERPBR割安初心者
ミックス係数とは PER×PBR で割安株を見つける指標
この記事でわかること:
  • ミックス係数の計算式と、PER・PBRとの関係
  • 「15以下が割安」という日本株の実用的な目安
  • 優待廃止リスクの「保険」としての使い方

ミックス係数って、どんな数字?

ミックス係数とは、PERとPBRを掛け合わせた数字のことです。 株が割安かどうかを1つの数字で判断できる、シンプルで使いやすい指標です。

計算式は ミックス係数 = PER × PBR。 数字が小さいほど「株価が会社の実力に対して安い」と読み取れます。

考えたのは、ベンジャミン・グレアムという人。 ウォーレン・バフェット(世界長者番付の常連としても有名な、アメリカの伝説的な投資家)の師匠で、「バリュー投資の父」と呼ばれている人物です。 バフェットがその投資手法を学んだ相手、と言えば重みが伝わるでしょうか。

そもそもPERとPBRって何だっけ?

ミックス係数を理解するには、まずPERとPBRを押さえておきましょう。

どちらも割安度を測る指標ですが、見ている場所が違います。 PERは「稼ぐ力」、PBRは「持っている資産」。 この2つを掛け合わせることで、利益面と資産面の両方から株価を1つの数字でチェックできます。

ポイント:PERだけ・PBRだけで見るより、両方をまとめて見たほうが「片面だけの割安感」に振り回されにくくなります。

割安の目安は「15以下」

ミックス係数の目安スケール 15以下が割安・15〜22.5が適正・22.5超が割高

株主優待ラボでは、ミックス係数の目安を次のように使っています。

ミックス係数判定解説
15以下割安(○)日本株での実用的な目安
15〜22.5適正(△)標準的な水準
22.5超割高(×)グレアムの原著基準

グレアムの原著では「22.5以下なら割安」とされていますが、これはアメリカ株を前提にした基準です。 日本株は全体としてアメリカ株より低いPER・PBR水準で推移しているため、15以下のほうが実用的な目安になります。 株主優待ラボの ミックス係数ガイド でも、この15を採用しています。

実例で見ると、差ははっきり出ます

実際の優待銘柄3つでミックス係数を比べてみましょう。同じ「優待がある会社」でも、株価の割安度にはこれだけの差があります。

銘柄ミックス係数PBR判定
ヤマダHD(9831)7.470.56○ 割安
すかいらーくHD(3197)199.27× 割高
イオン(8267)582.69× 割高

※ 2026年4月3日終値時点。出典:株主優待ラボ benefits.json

ヤマダHDは7.47で、15の割安ラインを大きく下回っています。 一方、すかいらーくHDは199.27、イオンは582.69と、通常の判定基準では扱いが難しい水準まで数字が膨らんでいます。 イオンの数字が極端に大きいのは、当期純利益が赤字(マイナス109億円)でPERが異常値になっているためです。

なぜ優待株選びに使えるの?

優待株を持っていて一番こわいのは、優待廃止です。 優待が廃止されると、「優待がもらえないなら持つ理由がない」と一斉に売られて、株価が大きく下がることがあります。 これは特別なケースではなく、過去にも何度も起きてきたパターンです。詳しくは 優待廃止リスクへの備え方 で掘り下げています。

ただし、ミックス係数が低い(割安な)銘柄なら、仮に優待が廃止されても株価の下値が限定的になりやすい傾向があります。 会社の実力に対して株価が安ければ、下がっても戻りやすいからです。

つまりミックス係数は、「優待廃止リスクへの保険」として使える指標だと言えます。 優待目当てで買うときは、ミックス係数も一緒に見ておくと安心感が増します。

使い方は3ステップでOK

実際に銘柄を選ぶときは、こんな順番で見ていくと迷いにくくなります。

  1. 気になる優待がある銘柄をピックアップする
  2. ミックス係数15以下かどうかでふるいにかける
  3. 残った銘柄から、黒字・連続増配・配当利回り・優待の使いやすさを比べる

ミックス係数は「答え」ではなく「最初のふるい」。 この使い方をするだけで、なんとなく買って後悔するパターンを減らしやすくなります。

注意点:赤字の会社では数字が崩れます

ミックス係数は便利ですが、弱点もあります。 赤字の会社ではPERがマイナスや異常値になり、ミックス係数の意味が崩れてしまいます。

たとえばイオン(8267)は、2026年4月3日時点のデータでは当期純利益が約マイナス109億円と赤字決算です。 この状態ではPERが極端な値になり、ミックス係数も582.69と通常の判定基準では扱いにくい数字まで膨らみます。 赤字銘柄は、PBR単体や配当の持続性、事業の状況を合わせて見ていく必要があります。

注意:ミックス係数は黒字企業を比べるときに一番力を発揮します。赤字の年は数字が極端になりやすいので、PBRなど他の指標と合わせて使いましょう。

まとめ

結論:ミックス係数はPER×PBRで計算できる、割安株を見つけるための便利な指標です。株主優待ラボでは「15以下なら割安」を目安にしています。優待廃止リスクの保険として、優待株選びでは必ずチェックしておきたい数字です。

出典・参考データ

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